#しっぽのお人形

申し訳ありませんが、こちらにつきましてはお値下げ対応しておりませんm(_ _)m

日本橋の名店「永徳齋」の胴紙を巻いた、二代目光龍齋（滝澤義豊）の市松人形さんです。
この胴紙をつけた光龍齋は、後にも先にもこの一人しか見たことがありません。
大正期に永徳齋（永徳斎）のもとで修業していたということはすでに知られた事実ですが、こちらが確かな証。
その意味でコレクターズ・ピースと呼べると思います。

10年以上前に、アメリカのアンティークショップで発見して連れ戻しました。
幸いお顔は無傷で、しかし手足に相当な傷みがありましたので、三代目東光様の手に委ねました。東光様は当時答礼人形の修復も手がけていらしたので、こちらもそれにならってできるだけオリジナルを活かす形でとお願いしました。

お顔は汚れを落とす程度に留め、元の髪をしっかりと貼り直した上に新しい人毛を吹き足してあります。

手足は欠けた部分を修理してから、新しい胡粉を塗り、新しい絹布でつなぎ直してあります。
お顔に比べると手足は胡粉が新しいので、お手入れされるとだんだん艶が生まれて、お顔との調和がとれてきます（このお手入れ方法については、ご購入者様に詳細をお伝えします）。

着物は劣化していました。
今着せているのは昭和初期の桜國さんのものです。桜國はいつもとてもよいお衣装をお召しになっているのです（なお桜國さんには古布で新しい着物を仕立てて着せ替えましたので、ご心配なく）。

前身頃と前袂に、手による日本刺繍がたっぷりと施された大変豪華な逸品です。
経年による色褪せがあります。

帯は作り帯で帯飾りがついています。
このモールのお飾りが可愛いので真似してみるのですが、時代感の際限がむすかしくどうしてもしっくりいきません。
帯揚げ帯締めは古い物を合わせました。

ご希望でしたら藍の古代縮緬の着物（写真17以降）にお着替えさせてお届けします。沢瀉（おもだか）が手描きされた美しいお品です。家紋が沢瀉の方はなおよろしいですね。

光龍斎は技量の高い人形師さんなので、比較的たくさん残っています。
ただもしよい光龍斎を一人だけお迎えしたいとお考えでしたら、ぜひ。

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