「アムロ〜気をつけて行くのよ〜」

「あぁ、分かってるよ。」

「明日学校なんだから必要なものあったら買ってきなさいよ〜」

「もう、わかってるってば」

「あ、悪いんだけどあなたの好きなカレーを作るための玉ねぎとにんじんもお願いね〜」

「はいはい。行ってきまーす。(もう…母さんは心配性だなぁ…)」


僕はアムロ。アムロ・レイ。15歳の中学3年生だ。
僕は中学でバレー部に所属しているのだが、試合に出ることもなくただの雑用係に等しい補欠を担当している。自分が少しでも成長するために入った部活だったのだが、入らなければよかったと後悔をしている。
そうそう、今僕は母の頼みでおつかいをしているところだ。毎回僕はこき使われている気がする。せめて家だけはゆっくりさせてくれよ…
まぁなんだかんだ言っても昔みたいに戦争が起きてるわけではないし平和ならいいや。なんて思って自分に言い聞かしている。こんなこと言ってると買ってくるもの忘れるからメモメモっと…


ドガーン！！！


「うわっ！痛っぇ…なんなんだよ！　え…」

うぅぅー！！！うぅぅー！！！(サイレン音)
(MS接近！ただちに避難を開始してください。これは訓練ではありません。繰り返します……)

「は…？　MSが攻撃…？　戦争なの…か…？」
「とにかく逃げないと！」


ーーアムロは走り続け避難所になんとか到着したーー


(はぁ…はぁ……ここなら安心だよな…)

バンバン！

「ん！？なんだ！銃声…？まさか…！？」

「おい！皆んな銃を持った奴らが入ってきやがったぞ！早く逃げろ！」

「そんな…早く逃げないと！　ちょっと！あなたも早く！」

「俺か？俺ぁ逃げねーよ。誰かがやらねーとな。」
「おい坊主！そこに隠れろ！」

バンバン！　バンバン！

「すごい…やったのか…」

「へへっ…結構弾使っちまったがなんとか仕留めたぜ。慰謝料3000万ってとこだな！」」

「す、すごいですね。おじさん。」

「だろ？ははは」

バンバン！

「え！？おじさん！！」

「追っ手がいやがったか…」

(ぼ、僕がやらないと…で、できるのか？弾は1発…やるしか…！)

「うわぁっ！」

バン！

「や…やったのか…」

「アムロ！」

「この声、母さん！！」
「ん！？横から！？」

バン！

「慰謝料3000万…払って…ください……ね…うっ…」