宝島社文庫　定価税込 900円

一読いたしました、特にこれと言った折れや破れ•擦れ•ツレ•変色などは見当たらないと思います、また線引きや書き込みは一切ございません。

新聞紙上で紹介があり、興味を持ち購入• 読了しました。映画化もされた『護られなかった者たちへ』の宮城県警シリーズ第ニ゙弾。

タイトルの通り、あの未曾有の死者•行方不明者を出した東日本大震災を境に、色々なものが線引きされてしまったことをテーマとする事件発生の物語として書かれており、身内が今だ行方不明の主人公の刑事はもちろん、犯罪を犯した側にも震災によって打ち砕かれたものがあり、読み終えて、いわば生き残ったものの慟哭のようなものが文中から聞こえてきそうな切ない作品でした。

コミカルなものからこのような硬派の作品まで描ける中山七里氏の度量には、改めて感服させられます。

コメント無し即ご購入大歓迎です。