「印刷製本技術者になるには」
"なるにはBOOKS"は、若い読者に職業の生きた姿を伝える目的で企画された職業ガイドシリーズです。

　印刷物は、われわれ文明人の生活になくてはならないものです。朝起きて夜休むまで、われわれは印刷物に囲まれて生きているといってよいでしょう。いや、夜寝ているときでも、フトンは印刷模様の布地でおおわれていますし、印刷した文字盤の時計が枕もとで絶え間なく動いています。エレクトロニクス時代の、根底を支える微小回路・集積回路は印刷技術の応用で製造します。
　これからの世の中は情報時代であるといわれます。それは、モノのほかに、モノの価値を高めわれわれの生活を豊かにし、また重要な精神活動を与えるものが情報であるからです。そのような情報を作り出し、受け手に送るのが情報産業で、印刷の仕事は、その中心にあります。古くて新しいのが印刷の仕事です。印刷技術者は大事な存在です。
　その印刷技術者になるにはどうしたら良いかを、この本にまとめました。(あとがきより)
山本隆太郎 著
ぺりかん社
定価:950円