この書籍では、太平洋戦争の44年前、アメリカが日本占領のために策定したと言われる「オレンジ計画」について解説。

そもそも「オレンジ計画」とは、セオドア・ルーズベルト海軍次官が1897年に策定した日本征服計画で、甥のフランクリン・ルーズベルト大統領が1941年に発動される。

この間、大正天皇の支持を得た大隈重信内閣が、日英同盟に基づき、アメリカの友軍として第一次世界大戦に参戦。オレンジ計画を空洞化させた。しかし、原敬内閣・高橋是清内閣が日英同盟を破棄したことで、日本は国際的孤立に陥る。 大正天皇の英米協調主義・皇室民主化は地下水脈となり、戦後に花開くことに…

個人的感想ですが、複数冊購入した別の本を読んで感じたことは、大正天皇は実は英明な天皇で、山縣有朋の執拗な攻撃がなく早逝されなかったら、太平洋戦争は回避できたかもしれない、という新たな情報に遭遇できたことが収穫でした。

ダイレクト出版
経営科学出版
オレンジ計画
鈴木荘一