「硫黄島に死す」
城山 三郎
定価: ￥ 630　　

美品です。

#城山三郎 #城山_三郎 #本 #日本文学／小説・物語#バロン西#ロサンゼルスオリンピック

【目次】
硫黄島に死す
基地はるかなり
草原の敵
青春の記念の土地
軍艦旗はためく丘に
着陸復航せよ
断崖
解説:高野昭

本書「解説」より
ロサンゼルス(オリンピックの馬術競技の)勝者、西は、一躍、国民的英雄になった。横浜に帰った彼を、歓迎の旗と提灯と人の波が埋めた。
それから十二年たった昭和十九年七月。西は、見る影もなく変わり果てた横浜港にいた。戦車連隊の連隊長として、部下とともに、北満から硫黄島へ転戦する途中であった。このとき西は、四十三歳の陸軍中佐だったが、すでに軍馬は無用の長物とされて、騎兵連隊はすべて戦車連隊に変わっていた。
「硫黄島に死す」は、ここから始まり、翌二十年三月二十二日、拳銃で自決するまでの西の目を通して、硫黄島の戦闘を克明に記録する。
――高野昭(元読売新聞記者)