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呼吸する民族音楽
小泉文夫著 1983年 初版
青土社刊

内容紹介
個性豊かな音楽文化に溢れたアジアをはじめ、日本、ヨーロッパ、アメリカ大陸など、世界のさまざまな地域の音楽を聴き、探求しつづけた小泉文夫。各地に息づく音楽と日々の思いを記した、人間と音楽を見つめるエッセイ集。

著者略歴
著：小泉　文夫
民族音楽学者。世界五十数カ国にわたる地域の音楽を調査・研究。豊富な経験と資料、鋭い洞察力に裏づけされた音楽の文化人類的考察は、学術的分野のみならず大衆文化にいたるまで多大な影響を与えた。１９８３年没。

小泉文夫の活躍は多岐にわたります。東京藝術大学（1959-1983）や米国ウェスリアン大学（1967、1971）など、国内外の多くの大学で教鞭をとりました。また「アジア伝統芸能の交流」プロジェクト（国際交流基金主催）ほかの企画監修にたずさわり、音楽による文化交流にも大きく貢献しました。さらに、自身が企画するラジオ番組「世界の民族音楽」など、さまざまなテレビやラジオ番組に出演し、未知の領域だった諸民族の音楽を一般にも紹介した功績はきわめて大きいと言えましょう。小泉は活躍の頂点で突然世を去りましたが、その業績は音楽にかかわる多様な領域で受け継がれ、発展をとげています。

#坂本龍一 #小泉文夫