Tabula Rasa

ケース擦れ
ディスク小キズあるも再生には問題なし

これは音楽ではないと発言した音楽家がみえたそうで…とブックレット英文にありました。音楽としてはクラシック構成なのですが曲としては演奏者に挑戦を求めるような難しい構成で納得しました。深刻な病に悩み、それでも生きることに執着する人間のテーマをとても熱く詠う楽曲で、耳で聞き取りコピーやスコアの書き出しも難しい難曲でした。演奏できるのはさすが、世界のクレーメル先生で素晴らしい作品でした。

1Fratres (for violin and piano)
2Cantus in Memory of Benjamin Britten
3Fratres (for 12 cellos)
4Tabula rasa: I. Ludus



鏡の中の鏡‾ペルト作品集(SACD)(Arvo Part:Spiegel im Spiegel)

ケース擦れ
ディスク小キズあるも再生には問題なし

以外アマゾンレビューより

現代音楽は、好きになれない中、一目惚れのような、「鏡の中の鏡」。
「鏡の中の鏡」を聞いていると、雪が音もなく降り積もっていく情景が脳裏に浮かびます。降雪のtempoです。
北欧のエストニア出身の作曲家、納得しました。冬の過ごし方の知恵、それも継承されたものが有りそうです。

シンプルな楽曲構成にも関わらず、精神に浸透していく魅力ある旋律。ミニマリスムの楽派の一人。
アルマーニ曰く、「本質を貫通していく。」如くの着想に繋がる感がしました。
そして、この旋律が常にどこかへ繋がっていくような、水紋や波紋といったイメージだけではなく、
宙を波動が軌跡を描きながら流れていく心象とともに、時空間が異次元へ動いていく感覚へ変わっていき、
世俗と呼ばれる日常の営みで生じる愁傷を快癒していく力を有する名作「鏡の中の鏡Spiegel im Spiegel 」。
宗教音楽も作曲するだけあり、音楽にこもる、祈りの波長や波動が、空間を変えていく時間の流れを感じます。

息子を小学5年時から襲った不登校という
不条理と衝突し、尊厳を維持するために、闘った後は、静寂と静謐が必要です。
それゆえ、夜は、やはり静かであるべきです。総てを治めて、新しい一日を迎える、この摂理のために。
永遠に繋がっていく祈りにかえて。