旧家から出ました大変立派なランプです。
出所は、ホヤとバーナーがお揃いのSTART刻印であり、バーナー外側に取り付けられるべき笠載せリングがない角出し式の特殊なバーナー構造、その角出しバーナーにはまる小さめ低部寸法の笠、笠と本体のデザインの一致、これらのことから、オーナーからガラス金物一式としてバーナーメーカーへ発注した特注品と考えます。この特殊バーナー外径に合わせた笠が、一般的な笠より厚みがあるのも納得出来ます(このバーナーメーカーで一般的な、新品バーナーの写真を参照用に最後に載せました)。
状態は、油壺からバーナーを外すと、芯には試しに火を着けた痕跡すら無く、充分な柔らかさときれいさがあり、バーナーをねじ込むねじ山も真鍮の色が新品同様、現代の我々には嬉しいことに、豊かな旧家のデッドストック未使用新品のランプと見受けます。
用途は、座敷ランプとしては存在感のある68センチ高、色味から畳敷きの座敷や居間というよりは、ベッドや椅子のある洋間や寝室用のあつらえとも考えられます。
オイルランプで赤い色はなかなか珍しく、豪農というよりは豪商の洋式生活スタイルに見合うランプです。
コンディション、バーナー芯の上下調整動作共に問題ありません。
最後から2枚目写真はバーナー詰め合わせ箱の表面でバーナーメーカーの物、参照用です。


ランプ
アンティーク
オイルランプ