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６世紀から９世紀を中心に、制度・法令を民衆支配の現実の局面で具体的に政策化し、実施する政治体制の実態や機構に主眼をおきながら、日本古代の政治過程を解明する。



第一編　大化前政治組織の発展

第一章　地方政治組織の発展

一　勝姓者集団について

二　国造・県主制の展開

第二章　品部制の解体過程

一　品部・雑戸制の組織形態

二　原初的品部制と朝鮮系品部制

三　大化前代の「内廷」と「外廷

四　大化期の品部制

五　品部制解体の史的意義

第三章　大和国家の任那支配

一　対朝鮮史研究の問題点

二　任那諸国

三　初期の対任那支配

四　「任那日本府」と蘇我氏

五　任那支配の終焉

第二編　律令制地方政治組織の成立

第一章　国郡制の成立

一　大宝令文における国造

二　クニとコオリ

三　総領と国司

四　国郡制成立の意義

第二章　国郡制成立過程における総領制

一　総領の史料

二　東国の総領

三　筑紫総領

四　総領制の政治的機能

五　総領制の史的意義

第三章　律令制村落の形成

一　編戸と里制

二　里制と徴税・班田

三　播磨国風土記の検討

四　里の性格

第三編　律令制における穀稲収取

第一章　田租制の成立

一　大化前代における穀稲収取

二　田租の性質

三　成立期における田租制

四　国衙財政の確立

五　「令前租法」について

六　田租制成立の意義

第二章　律令国家と穀稲収取

一　穎稲と籾穀

二　「税」の収取

三　田租の形

四　田租稲の糙成

第四編　中央政治機構と良賤制の成立

第一章　太政官制の成立

一　「太政官」と「弁官」

二　「弁官」の機能

三　弁官と文書発行

四　太政官機構の成立

第二章　律令制都宮の形成過程

一　律令都宮について

二　宮中と中央政府

三　安殿の検討

四　藤原京の成立

五　律令都宮制と太政官体制

第三章　律令賤民制の成立

一　大化前代の奴婢

二　賤民制の成立過程

四　賤民制成立の意

第一章　「大化改新詔」の史料的検討

一　日本書紀の編修過程

二　凡条令文転載説の再検討

三　凡条令文修飾説の検討

四　「改新原詔」の吟味

五　浄御原令の特質

第二章　孝徳期と天武・持統期の政治史的意義

一　孝徳期の改革

二　孝徳期の官人構成

三　天武・持統期の官人層

四　公民層の成立

五　天武・持統期の政治史的意義

索引

事項索引

日本書紀索引