「殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」

清水 潔　新潮文庫　新潮社

定価: ￥ 825



購入後、書棚で保管していました。きれいな状態です。素人による保管品ですので、見落とし等はご容赦ください。



他にも本を出品しています。

#kraus111の本棚



袴田巌氏の再審は無罪判決（令和6年9月26日）になりましたが、少し前の再審無罪事件を読んでみませんか？

現代日本に埋もれている冤罪は案外珍しくないのかもしれない。そんな冤罪事件の一つ、足利事件を取材したノンフィクションです。事件当時、最新の科学で間違いはないという触れ込みだったDNA鑑定（TCM118）も実はまだまだ発展途上、数百分の一の確率で一致してしまうという有様でした。にもかかわらず、DNA一致が動かぬ証拠として犯人呼ばわりされメディアスクラムで攻撃された菅谷氏。

警察の捜査の在り方だけでなく、マスコミによる煽情的な事件報道、刑事訴訟法上は推定無罪原則にもかかわらず逮捕＝犯人と思ってしまう世論、という日本社会の闇を考えさせられる一冊です。被害者は可愛そうでも逮捕者が犯人とは限りません。現実の冤罪事件の顛末にはミステリーのような壮快さはなく、疑われた人の人生を破壊しつくすという重々しい事実のみを残す人災です。



内容

飛び込むのだ。現場へ。



5人の少女が姿を消した。冤罪「足利事件」の背後に潜む司法の闇。「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。



5人の少女が姿を消した。群馬と栃木の県境、半径10キロという狭いエリアで。同一犯による連続事件ではないのか?

なぜ「足利事件」だけが“解決済み"なのか?

執念の取材は前代未聞の「冤罪事件」と野放しの「真犯人」、そして司法の闇を炙り出す――。新潮ドキュメント賞、日本推理作家協会賞受賞。日本中に衝撃を与え、「調査報道のバイブル」と絶賛された事件ノンフィクション。



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