1970年代のベトナム戦争、カンボジア紛争を現地で撮り続けた12人の日本人報道カメラマンの優れた作品を収録したとても貴重な大判写真集です。編集をしたエヴァプレスの小山昌生は巻頭のはしがきで「当初集められた12人の作品は17万4000カットに達し、それから720点に精選した。」と記しています。出版当時で12人の内、澤田教一をはじめ、島元啓三郎、若林弘雄、峯弘道は殉職、そして当時消息を絶っていた一ノ瀬泰造も後の1982年に、カンボジアで遺族がクメールルージュに処刑された一ノ瀬の遺体を確認しています。本写真集は文字通り命を賭して彼らが伝えようとした戦争とインドシナの事実をありのままに収めたもので観る者の心を震わせます。本書の出版と同時に小型変型サイズの同名の写真集もありますが本書に比べると収録作品は少ないようです。



新刊で購入し数回閲覧後、暗所で保存しておりました。40年以上を経ておりますが、スリップケース・ハードカバーの本書も若干のヤケ程度でシミ、手垢、汚れ、破れ,などありません。一箇所、綴じが少し甘いページがあります。中古としての出品ですので現物渡しとなります。ご理解ください。



書名：写真集「密封されたフィルム　日本人カメラマン12年のベトナム総集」

写真：澤田教一 島元啓三郎 峰弘道 若林弘男 赤塚俊介 一ノ瀬泰造

井出昭 小川卓 岡本俊郎 酒井淑夫 安田俊一 屋代輝彦

昭和54年（1979年）8月30日

編集：エヴァプレス・インターナショナル

発行：紀伊國屋書店

発行時定価：15,000円

大きさ：380 x 270 x 40mm（スリップケース周囲）

重量：3.3kg



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