取り壊す予定の実家から出てきたものです。
著者はハーバード大学の宗教学者で、アメリカの日本研究のスタンダードだそうです。
専門がちがう分野の方なので評価はよくわかりませんが、必要な方にわたりますことを希望します。
参考までに、版元のオックスフォード大学出版から直接購入する場合、定価48.99$+送料15.00$で10076円になります。

太古の昔から、日本人は特定の場所に棲む、あるいはその場所を象徴する神霊、あるいは風、川、山などの自然の力を体現する神霊を崇拝してきた。新しい集落ができるたびに、その場所の精霊を祀り、守護を保証するために神社が建てられた。カミはどこにでもいると信じられており、日本のどの場所もカミの支配から外れていなかった。神道には、カミ崇拝に基づく教義、制度、儀式、共同生活が含まれる。この研究の中心となる神道の理想は、カミのための儀式を通じて君主が統治し、祭司団が儀式を調整することで君主を補佐し、集団に対する義務を果たす人々が今度はカミから祝福を受けるという構図である。中央と周縁は、この国家劇場を通して、問題のない調和を保っている。

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