『 アラマタ図像館 ６ 花蝶 』荒俣 宏　小学館文庫
小学館
1999年12月1日初版第１刷発行

購入してからほとんど開かず
大切に保管されていたため
きれいな状態です。

文庫なのに、と驚くほど
美しいカラー図像が
たくさん収録されていて
読んでいると全く飽きません。

17世紀から18世紀初頭にかけて活躍した
重要な画家・自然学者
マリア・シビラ・メーリアン（1947-1717）の
特に価値が高いとされている1699年の
南米スリナムでの調査とその結果
生み出された作品について、
多くの図像が紹介されているのが
嬉しい点です。

『スリナム産昆虫変態図譜』に
描かれた約20種の植物とすべての昆虫が、
当時のヨーロッパでは未知の種でした。
科学的な正確さと芸術的な美しさを
守った作品として高く評価されています。

正確な観察に基づく植物画、
そこに展開されている
スリナムの昆虫の卵から成虫までの
図像は、美しく、面白く、
これを生み出したマリアの
バイタリティに頭が下がる思いがします。

ふと手にとってパラパラ見ている
だけで、時間を忘れそうです。

読む、というより「見る」本として
何よりまず楽しいですね。

なにか、楽しいこと、美しいもの、
ないかな・・・
と探されて入る方へ、
ぜひ手にとっていただければ
嬉しいです。


※お値下げ交渉には対応できかねます。
まとめ買いの場合も同様です。
ご了承ください。