ベートーヴェン

交響曲 第9番 ニ短調 作品125《合唱》



指揮：ヘルベルト・フォン・カラヤン

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ジャネット・ペリー(ソプラノ)

アグネス・バルツァ(アルト)

ヴィンソン・コール(テノール)

ジョセ・ファン・ダム(バス)

ウィーン楽友協会合唱団

録音：1983年9月（デジタル）



わが国でも「第九」の呼称で広く親しまれている全人的な理念を音楽で表現したこのベートーヴェン畢生の大作は、独唱と合唱を終楽章に置いた革新的な作品です。カラヤンがベルリン・フィルを指揮してドイツ・グラモフォンに3度完成させた交響曲全集の最後となった録音で、オーケストラの機能を最大限に発揮させ、精緻でありながら力感の漲る壮大なスケールで、カラヤンのベートーヴェン解釈の総決算といえる演奏を展開しています。



カラヤン最後の《第九》です。この《第九》でカラヤンは自己の美学を完成したと思います。最弱音で開始され、壮大に高潮する第1楽章の冒頭から、ただならぬ気配があり、強烈な力感がすさまじい気力を反映しています。常に余裕のあるテンポをとり、巨大な風格を示しています。独唱、合唱が優秀なことも特筆に値します。全体に管弦楽が克明・精緻で、熱情と緊張が次第に高まり、最後に一段と高まる呼吸も最高です。カラヤンのベートーヴェンは「壮麗」という言葉がぴったりです。



たしかに70年代と比べると重量感は衰えた感はあります。しかし彼が到達した境地に近いものがこの作品には残されています。それは、これまでの作品とは全く異なっていて、カラヤンが全人類に残した素晴らしい遺産。



第九の最終録音。これはカラヤンのベスト盤？　躍動感、メリハリの効いた演奏。第１楽章、第２楽章はテンポも快速で、疾走感が際立ちます。第３楽章はやや速めのテンポながらじっくり音楽を聴かせてくれます。終楽章はソリストと合唱がともに素晴らしい。緩急自在でありながら感情に流されることなく、理性的で現代的な演奏です。録音も秀逸。



国内盤、帯付、盤面傷無し　11

ライナー(解説書)少しシミ汚れあり





＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント)

2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き

4枚購入→450円引き、10枚以上は全品150円引き

（単品購入での値引きはご容赦ください）