【単行本】シェイクスピア全集　第十巻『ハムレット』

【著者名】福田恆存訳

【装　丁】ハードカーバ・箱付き・帯付き・登場人物書かれた栞・月報付

【発　行】新潮社1967年8月10日　第十刷

【判　型】198㎜×135㎜/232頁＋舞台写真12枚

【内　容】この物語は、シェイクスピアの四大悲劇の一つとして知られ、

　　　　　深い心理描写と複雑な人間関係が特徴です。様々なテーマが複

　　　　　相しながら、進行します。



☆復讐と正義: 主人公ハムレットは、父王の亡霊から叔父クローディアスが父を殺したことを知らされ、復讐を誓います。しかし、復讐の過程で正義とは何かを問い続けます。

生と死: 「To be, or not to be, that is the question」という有名な台詞に象徴されるように、ハムレットは生きる意味や死の恐怖について深く悩みます。

★狂気と理性: ハムレットは狂気を装いながらも、実際に精神的な不安定さに苦しみます。狂気と理性の境界が曖昧になる中で、彼の行動はますます予測不可能になります1。



☆内面の葛藤: ハムレットは内向的で哲学的なキャラクターであり、彼の内面の葛藤が作品全体を通じて描かれています。彼の優柔不断さや自己反省は、近代的な人間像を先取りしています。

★演劇性: 『ハムレット』は「劇中劇」を含む多層的な構造を持ち、観客に対して現実と虚構の境界を問いかけます。これはシェイクスピアの他の作品にも見られる特徴です3。

☆倫理と宿命: ハムレットの行動は倫理的なジレンマに満ちており、彼の運命は避けられないものとして描かれています。福田恆存はこの点を強調し、ハムレットの苦悩を通じて人間の宿命を描いています

福田恆存の訳は、シェイクスピアの複雑な言葉遊びや深い哲学的な問いを日本語で巧みに再現しており、特にハムレットの内面の葛藤や台詞のニュアンスが見事に表現されています



※発行されてから５０年を超えますが、書棚に保管されており、箱の日焼けや汚れは少しありますが、ハードカバーの本体自体は綺麗な儘です。稀少本です。残念ながら全集すべてではありませんが・・・残りを順次出品の予定です。

『オセロー』『マクベス』『アントニーとクレオパトラ』『あらし』他



【価　格】1200円