この1986年は
DCブランドの最盛期にあたる年ですが
その中身にはかなりの変化が見られます。
巻頭特集にもありますが
後発組ブランドのPOSH BOY に さらに
新ブランドのPOSH BOY DUA が生まれるなど
同時代に生きた私にも覚えるのが大変なぐらい
新しいブランドが次々と展開されました。

振り返れば1970年代。
DCブランドの先駆者のひとり 菊池武夫が
1975年にMEN'S BIGI を立ち上げた。
今や伝説となったテレビ番組
『傷だらけの天使』でショーケンこと萩原健一に
衣裳協力したことで
MEN'S BIGI が爆発的な人気となり
DCブランドブームを牽引した。

その10年後の1985年に菊池武夫が
大手アパレル会社のワールドに移籍。
このあたりから少し風向きが変わった感がある。

もはやDCブランドは
一部のデザイナーたちのもの、
個性的なファッションを好む
一部の若者たちだけのものでなくなり
大手アパレル会社をも巻き込んだ
一大産業へと変貌してしまった。
DCブランドでない服も どことなく
DCブランド風に仕上がっていた。
こうなると「差異化」「差別化」が難しくなり
流行に敏感なイノベーター層は
次なる流行を探し始める。
1988年の“渋カジ”旋風で
DCブランドの大半がエピローグに向かって
走り始めることになる... 。

そんな時代背景の
Checkmate 1986年3月号 です。
まばゆいばかりの時代のDCブランドを
紙面から感じ取っていただけると思います。
既存のDCブランドに加え
新しいDCブランドも数多く見られます。

MEN'S BIGI arrston volaju
TETE HOMME FICCE UOMO
BRAINS MEN'S MELROSE
ATELIER SAB FOR MEN
PERSON'S FOR MEN
BLUE ON PINK DUPLEIX
INTEST MAUL RUCK 等

発行から40年近く経っていますので
ヤケ・シミ・折れ等は当然あります。
中面を見ることに支障はありませんが
神経質な方は購入をお控えください。
目次の写真で紙面構成をご確認ください。
プロフをご一読の上、購入をご検討ください。