世界文化シリーズ 20
SOUTH EAST ASIA 東南アジア

世界文化社　昭和41年　絶版

経年によるシミ等が見返しなどにあり、本文などはとてもきれいです。地図に折れあり。
大変古い本ですので、古いものにご理解くださる方どうぞ宜しくお願い致します。


1 仏教の国タイ・ビルマ
2 新興国家インドネシア・マレーシア
3 動乱のベトナム・ラオス
4 カトリックの国フィリピン
付 東南アジア地図


編集委員
東大教授　江上波夫
評論家　大宅壮一
旅行家　兼高かおる
東大教授　木内信蔵
国立西洋美術館長　富永惣一
国連政府代表　福島慎太郎

執筆者　
朝日新聞外報部　秋岡家栄
図案家　石田規子
京大助教授 梅棹忠夫
每日新聞外信部長　大森実
每日新聞外信部　奥源造
每日新聞外信部　北畠霞
作家　寺内大吉
共同通信外信部　土肥良造
フィリピン協会理事　並河栄治郎
京都市立美大講師　平田自一
産経新聞社会部　平野光男
成蹊大講師　深作光貞
作家　藤島泰輔
東京銃砲火薬店社長　藤田正男
評論家　村松剛
共同通信社会部　横堀洋一
表紙デザイン　日下弘

現在、世界の地図をひろげてみると、東南ア ジアほど多くの問題を抱きかかえて、動揺し 続けている地域は少ない。

南北に別れ同じ民族同士銃口を向けあって混 乱するベトナム、内戦続きのラオス、独立を達成しながらも複雑な民族構成に悩むマレー シア、マレーシアから離脱、独立した新都市 国家シンガポール、新興独立国の道を邁進す るインドネシア、軍政下のビルマ、そして、 華麗な仏教文化を誇るタイやカトリック教徒 の多いフィリピンもそれぞれに苦悩の渦中にある。

これらの問題は、東南アジア諸国が、永かった植民地の歴史から解放されて、新興独立国家への道を歩む過渡期における胎動なのであ ろうか。

この「東南アジア」篇では、この激動する問 題点に焦点を当てながら、アジア民族の世界 とその独特な文化、生活の最新の姿を紹介し ようと心がけたものである。

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