著者の宮部みゆきは1987年にデビューした、我が国を代表する女流作家で、現代もののミステリーの他に人情もの時代劇を得意としています。
直木賞始め数々の文学賞を受賞しており、人気抜群の作家の一人です。
現代ものについては、ひとつのテーマをとことんまで掘り下げて、人間の深層心理にまで迫っていくような迫力を感じる作品が多い気がしますが、この本は引っ越した奇妙な家の幽霊の真相を探っていき、最後は感動的な結末に行き着く作品です。
2010年5月に書き下ろされたものを、2013年10月に文庫本として発行されたものの初版本で、2回ほど読みましたが、汚れやキズはほとんど無く、美品だと思います。