「彼女が最後に見たものは」
まさき としか
定価: ￥ 780

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（思い入れからいつもより長くなってしまった）ひとこと

わたしがまさきとしかさんの著書で初めて読んだのは『あの日、君は何をした』でした
その本は第一部で殺人事件の容疑者と間違われた少年が警察の職務質問から逃げる際に事故死、その少年の母親が息子を失った悲しみを描いていました
第二部では舞台は一転、少年の死から15年後に起きた別の殺人事件の捜査で三ツ矢刑事と田所刑事が登場していろいろとある、というお話でした（前作のネタバレを避けるためあいまいにしていますw）

ここに登場した三ツ矢＆田所刑事がふたたび活躍する第二弾が本作です
今回も関連のなさそうなふたつの事件が複雑に、緻密に絡み合い、緊張が続くのですが、この三ツ矢＆田所刑事のキャラクターが秀逸でついつい笑わされてしまうんです
例えるならアニメ『鴨乃橋ロンの禁断推理』に出てくる元探偵・ロンと、新米刑事・一色クン！

前作を読んでいなくても事件に関連はないので全く支障はありません

今回の物語もよく練られたものでした
最後の最後まで真相がわからず、つい先へ先へと睡眠時間を削って読み進んでしまいました
とてもおもしろいので、ぜひ手に取ってみてほしいです

あらすじ
クリスマスイブの夜、新宿区の空きビルで女性の遺体が発見される
女性の着衣は乱れ、身元は不明
警視庁捜査一課の三ツ矢と戸塚警察署の田所は再びコンビを組み、捜査に当たる

そして、女性の指紋が、千葉県で男性が刺殺された未解決事件の現場で採取された指紋と一致する
名前は松波郁子・ホームレスだったことが判明 する
ふたつの不可解な事件は予想外の接点でつながるが!?!?!?

彼女はなぜ殺されなければならなかったのか？
真実が明かされる時、景色が一変する

家族の崩壊を圧倒的な筆致で描き、幸せの意味を問う三ツ矢＆田所刑事シリーズ第二弾です

※購入後、カバーを外し市販のブックカバーをつけて一読しました
傷みや汚れ等見当たりませんが（写真参照）、中古本であることを了承の上ご購入ください
よろしくお願いします