ロシアのレニングラード音楽院やモスクワ音楽院にてレオニード・ニコラーエフらに師事した後、アメリカにてピアノ教育や執筆に力を注いだジョージ・コチェヴィツキー氏が記したピアノ演奏法の書籍です。表面にスレ傷などのイタミあります。中は書き込みありません。

著者:ジョージ・コチェヴィツキー
訳者:黒川武

目次
序言
はしがき
日本語版へのはしがき

第１部　ピアノ技法の理論の歴史
第１章　指だけに基づいたテクニック
ピアノの出発と発展
ピアノテクニックの諸問題の初期の考察
指だけの流派
機械装置による練習
第２章　腕の使用
19世紀の教育法での進歩的な考え
古い流派の行きづまり
ルドウィッヒ・デッペの概念
解剖-生理学派
第３章　頭脳の役割の認識の増大
運動と練習についての新しい諸理論
オスカー・ライフの実験
テクニックの心理学的原点とシュタインハウゼン
20世紀の傾向
心理-テクニック学派

第２部　中枢神経系とピアノ技法
第４章　中枢神経系の構造とその働き
先天的反射と条件反射
第２信号系
分析と総合
内的感覚-自己刺激感応
神経の興奮と抑制の働き
神経プロセスにおける拡延と集中
安定した条件反射の成立:目的の反射
第５章　動作の熟練の発達
第６章　スピードの発達

第３部　ピアノ奏法と指導の諸問題
第７章　美学とテクニック
運動動作の理論
テクニックの個人性
タッチと音の美しさ
弛緩と緊張
第８章　協働作用と調整
鍵盤上の調整
指の敏捷性
距離の見当づけ
力のコントロール
第９章　頭の働き
知的な敏捷さ
グルーピングと再グルーピング
頭の中での練習
第10章　ステージであがること
結び
出典
文献
重要事項索引
訳者のことば