パキスタンスカルドゥAshopi鉱山産のまるで方向指示板の様なクリアなスモーキークォーツです。
スカルドゥは厳密にはスカルドゥの町で産出したものではなく、その周辺の山々から採れた水晶等の集積地です。そのためある程度一定の雰囲気のある水晶等だけでなく、様々な形状、色、雰囲気の水晶が有ります。そのためバラエティーに富んだ水晶が産出し、人気の産地となっています。
このスモーキークォーツはメインのポイントは非常に照り透明度が良く、スイス産に匹敵するクオリティーですが、いろいろと付着物が面白い個体です。まず目を引くのは上部の塊で、これは菱鉄鉱(siderite)に白い粘土系の鉱物が付いた物です。
菱鉄鉱は名前の通り菱形をしており、菱マンガン鉱と兄弟の関係にあります。
水晶も付着と貫入した物があり、菱鉄鉱と共生したり、孫水晶が見られる所もあります。
本体にも所々チューブインクルージョンが見られ、何かしらの鉱物(緑簾石系？)か溶け出た物と思います。またトップにはクローライトのファントムも現れています。
単ポイントも良い物が産出する地域ですが、この様な変り種も大変魅力的てす。
Ashopi, Skardo District, Gilgit-Baltistan, Pakistan

60.2×33.8×14.4mm 24.42g

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