【1】概要

・1950～60年代のTelefunken Korting Delmonico Model 941 wに使用されていたフルレンジユニットを後面開放箱にセットしたシステムのペアです。

・大型フルレンジを小型の箱にセットしユニットの力で広帯域・高能率の音をたたき出すビンテージジャーマンの典型です。

・画像10の測定結果の通り当時としては想像できない様なワイドレンジの良く音が伸びる美音を聴かせてくれます。

・55～15000Hzを再生する驚異的特性です。



【2】システム

・口径：150mmx210mm

・コーン：超軽量フィクスドエッジ

・マグネット：赤カバーDEW

・状態：良好

・インピーダンス：４オーム



【3】エンクロージャー：

・型式：後面部分開放型

・サイズ：幅200mm、高さ300mm、奥行230mm

・材質：天地側面は15mm厚のアカシア集成材、バッフル、裏板は針葉樹系プライウッドです。

・外装：ナチュラルオイル





【4】音質

・以下の感想は主観ですのでご承知おきください。

・1950～80年代のアコースティック系のクラシックやJAZZが気持ちよく生き生きと鳴ります。

・Telefunken 18x26cmフルレンジに迫る高音質です。

・音楽のスケールが大きく、空間が広くなったような印象です。

・コルトレーンの「ブルートレイン」のテナーサックスのソロは前面に立体的に現出し、細かい息遣いまで聞こえるようです。

・ウッドベースのラインも良く聴きとれます。

・フィリックス・アーヨの「四季」を試聴しました。

・バイオリン、チェロなどの倍音がきれいに再生されます。

・ホールの大きさがうまく再生されていると思います。

・大きさを忘れるスケール感が出ます。



【5】その他

・スタンドは含みません。

・ブログ

下記記事は2025年1月発売予定の「究極の小型ビンテージスピーカー」の現行の一部を抜粋したものです。

第1章 ビンテージEC小型システムの魅力とセッティング

https://geo80002002.livedoor.blog/archives/37537090.html

第２章 聞き比べセッション-3人のマニアの感想集

https://geo80002002.livedoor.blog/archives/37537262.html