2000年初頭の超名作April77のケネディーデストロイヤーの出品となります。

パリ初のインディーブランドとして一世を風靡したエイプリル77ですが、時代の流れとともにそのスタイル自体が廃れてしまい消滅してしまいましたが、ファウンダーのBrice Partoucheは現在Satisfy Runningとしてカルト的な人気のあるランニングウエアブランドをパリで立ち上げるなど今も昔も変わらずインディーなスタイルで活動しています。

ブランドは消滅しましたが、Y2Kの気運やCELINEの台頭、エディ時代のDiorの古着市場の高騰などこの年代に光が当たるようになってきました。

特に数は少なかったですがエイプリルのアウター類は素晴らしい出来のものが多く、このデストロイヤーケネディーは別格の存在感です。

ブラック地の素材はコーティングコットンでレザーのような質感がありながらワックスコットンなので着込めば着込むほど割れてアジが出てきます。

形はボンバージャケットタイプですが、襟のボア部分と肩のエポーレットは取り外し可能。取り外すとシンプルなリブジャンになります。ボアを外した襟は大きめで剣先は少し丸く70年代のスタイルです。

リブは少し赤みのがかった色でスタイル的にはG2からの意匠がふんだんに盛り込まれています。

ジッパーはECLAIRというあまり聞きなれないブランドなのもユーロ製の良さがあります。

裏地は小ぶりなパターンなタータンチェックで、エディ然りパリジャンの考えるUKミュージシャンファッションへの深い愛が伝わってきます。また薄く綿入りですので防寒製も高く冬の重宝するかと思います。

サイズも貴重なLサイズ。当時はどうしてもオーバーサイズで着るという意識がなくXSやSサイズが多い中こちらは最大サイズのLです。

Lサイズとはいってもコンパクトなサイズ感は変わらないのでシャープに着こなしていただけると思います。

写真一枚目、当時メンノン誌で大人気だったモデルのアポロが着用したことで人気に拍車がかかった記憶があります。またStrokesやPete Dohertyなどのインディーロックミュージシャン愛用だったこのジャケット、今着たい服の一つではないでしょうか？

サイズ
表記:L
肩幅: 44cm 身幅: 53cm 着丈: 62cm 袖丈: 65cm