ビンテージのヨウジヤマモトのシングルウールジャケットです。

ラベルの文字が、今よりも、少し丸っぽいのが特徴の一つです。

まず、最高に色が綺麗です。ヨウジの和紙の袋と並べて写真を取りましたが、まさに、色はヨウジの和紙の深い藍色。とても綺麗です。

次に、着た時の形が最高に美しい。細かい話になりますが、ジャケットのディテールを語ります。

-ラペルはノッチドラペル。襟の向きが下に向いたものを指します。上に尖ってるのはピークドラペルで、他にショールカラーなど色々あります。

-写真に載せましたが、手縫いで芯地が縫い付けられており、ラペルの立体感があります。ラペル幅が7cmと細く長いので、縦のラインが強調され、見る人にスマートな印象を与えます。

-ポケットはサイドに一つづつあり、フラップはついていません。とても上品な作りです。現代では、ジャケットのポケットに蓋がついていることが多いと思いますが、これは外着として、埃や雨よけの目的で付けられるようになった仕様です。

今でも正装の燕尾服やタキシードなどには、普通は、フラップは付きません。外着ではないからです。

-また、スリットは入っていません。スリットも、歴史的には動きやすさを求めて付けられた仕様です。乗馬をするようになり、サイドスリットやスラントポケット(斜めについたポケット)が登場します。

燕尾服の尻尾を落とした仕様になっていると言えば、わかりやすいでしょうか。

-ボタンは全て水牛。袖に3つ、前は2つです。厚みのある存在感のある水牛ボタンで高級感があります。

-ジャケットの裏地は総裏仕様。材質の表記はないですが、キュプラかな、と。裏地の両胸にそれぞれポケットがあります。


非常に手間暇かけて丁寧に作られています。

ご質問あれば、いただければお答え致します。