井上靖　本覚坊遺文

初版本　(講談社　昭和５６年１１月発行)

日本文学大賞受賞作



1989年に熊井啓監督、奥田瑛二主演で映画化されました（ ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞受賞）。



40年以上昔の本で、箱や装丁の布地に黄ばみや汚れがございますが、本自体には若干の紙ヤケの他はダメージは見当たらず、ストレスなくお読みいただけると思います。



(Google Booksより)

師千利休は何故太閤様より死を賜り、一言の申し開きもせず従容と死に赴いたのか？　弟子の本覚坊は、師の縁の人々を尋ね語らい、又冷え枯れた磧の道を行く師に夢の中でまみえる。本覚坊の手記の形で利休自刃の謎に迫り、狭い茶室で命を突きつけあう乱世の侘茶に、死をも貫徹する芸術精神を描く。文化勲章はじめ現世の名誉を得た晩年にあって、なお已み難い作家精神の耀きを示した名作。日本文学大賞受賞作。