ウェッジウッドのヴィンテージ、
キャヴェンディッシュ(黒壺）の
カップ＆ソーサー
大ぶりのピオニー・シェイプ
２客セット。艶々した、
未使用保管品になります。
箱付き。
ウェッジウッドのナイロンカバーに入ったままのものです。
複数ありましたので、出品致します。

大ぶりのカップは、古き良きカナダのプリンス・エドワード島にも、なくてはならないものの一つでした。
なぜなら、午後のお茶、お呼ばれのお茶は、ほとんどがヴィンテージで大ぶりのカップ＆ソーサーだからです。(例えば、島州立博物館本部ビーコンズ・フィールドの、古き良きヴィクトリア時代日常生活の展示品、また収蔵品を見れば一目瞭然です。）
後年、ロイヤル・ドルトンの花柄の、やはり大ぶりなものがポピュラーになりましたが、ヴィクトリア時代のカップ＆ソーサーには、とても素敵に見えてもバック・スタンプのないものが少なくなく、実はウエッジウッド自体、あまり見かけません。

しかしながら可愛らしい貝殻の小さく控え目な絵柄は「赤毛のアン」の作者L.M.モンゴメリィがその半生を過ごし、名作を著した北海岸沿いのキャヴェンディッシュ村にもどこかふさわしく見えます。
実は、キャヴェンディッシュという村の名は研究熱心で人嫌いだった英国物理学者キャヴェンディッシュ卿に因んだと、当地で教師を務め、モンゴメリィの親類子孫の妻であるジェニーさんが語ってくれました。
このウェッジウッドのキャヴェンディッシュも、キャヴェンディッシュ卿の名に因んだという説が出てくるくらい。
真摯な色目と控え目ながらスタイリッシュなデザインが、マニッシュでもあり、なるほどと頷けます。

モンゴメリィ自身、島の村の女性としては珍しい、自立したプロの、孤独な女性寄稿家として、そしてキャヴェンディッシュ村を愛した証として、キャヴェンディッシュ卿を意識もしたに違いなく、自身のペンネームにモード・キャヴェンディッシュとして、「キャヴェンディッシュ」名を一度ならず投稿時に用いて採用されています。





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