放送大学教材 1120409-1-0811（テレビ）
問題発見と解決の技法
発行-2008年3月20日　第1刷　　　　　　　　　
2009年9月20日　第3刷
発行所　財団法人　放送大学教育振奥会
〒105-0001
東京都港区虎ノ門1-14-1
郵政福祉琴平ビル
電話・東京（03）
3502-2750
編著者
米山 盛生
遠山紘司
東　千秋
市販用は放送大学教材と同じ内容です。定価はカバーに表示してあります。
落丁本・乱丁本はお取り替えいたします。
Printed in Japan
ISBN978-4-595-30858-1 C1334
本紙は再生紙を使用しています。

私たちは日々、仕事をし、生活を送る上で様々な問題に直面している。仕事は次々に起こる問題を処理するためにあると言っても過言ではない。そのとき、適切に処理をしているだろうか。そしてどのような方法をとれば、最善とまではいかなくても、よい結果を出せるのであろうか。
この科目のねらいは、私たちが仕事上や日常生活を送る上で出会う様々な問題に対し、適切に意思決定をし、結果を出すために、系統だった科学的な考え方。すなわち技法を学んで、役立てることにある。
問題とは何か、問題をどのようにして見つけるのか、目標の設定法，情報の収集と分析の仕方。解決策の考え方、考えるのに必要な図やグラフ，評価の仕方など、一連の技法を学ぶのである。
それは、経営コンサルティング、商品開発などの専門的業務に限らず、ビジネス全般や個人のさまざまな問題解決の基本的フレームワークである。つまり、科学的なアプローチによって、社会的，組織的、あるいは個人的な背景を考察して、問題を明らかにし、最適な問題解決の方法を発見して、それを評価する技法を学ぶのである。
そこでは、問題発見と解決という創造的作業のパターンを習得するとともに、個々のケースに適用できる解決法について多くの知見を持つことが、迅速で有効な解決策を得るために重要である。その意味で、問題発見と解決の具体的事例を各回に設け、さらに総合的な事例をいくつか示した。