ブラームス

ピアノ協奏曲 第２番 変ロ長調 作品83



ヴラディーミル・アシュケナージ（ピアノ）

ロベルト・シャイヴァイン（チェロ・ソロ）

指揮：ベルナルト・ハイティンク

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音：1982年10月 ウィーン〈デジタル録音〉



アシュケナージにとって15年ぶりの再録音となったブラームスの協奏曲第２番です。ハイティンク指揮するウィーン・フィルハーモニーという理想的な共演者を得て、技巧的に至難と思われる部分も実に豪快に弾ききったスケールの大きな演奏。交響的傾向を色濃く持つ重厚なこの作品の理想的な演奏といえましょう。レコード芸術／特選盤。



録音が優秀で「バックハウス＆ベーム盤」に最も近いのが、このアシュケナージ＆ハイティンク盤である。アシュケナージとハイティンクはブラームスの1番を、当時ハイティンクの手兵だったコンセルトヘボウと録音しているが、この2番はウィーンフィルに変わっている。そして、まさにウィーンフィルの音色が、ここでは演奏をさらに魅力的なものにしている。この演奏からは、ブラームスそのものの音楽が聞こえてくる。そして、ハイティンクはウィーンフィルの美しく音色を十全に生かしている。アシュケナージのピアノは、どんなに難しいパッセージも美しい音色で楽々と弾きこなし、しかも、十分にブラームスの魂を聴き取ることができる。また、ハイティンクの指揮もスケールが大きく「ピアノ付き交響曲」としての威容を余すところなく表現し尽くす。何と言っても、ウィーン・フィルの音色にアシュケナージのピアニズムが美しく溶け合い、音色の上でも表現の上でも、曲の素晴らしさを100パーセント引き出している。



アシュケナージ特有のゆったりめのテンポの中、一音一音に覇気が漲っている。激しい部分もひそやかな部分も、一貫して深い眼差しで見つめているようなそんな演奏。トゥッティでの、ティンパニの皮の張りの強さが伝わる録音も最高！第３楽章ではチェロ・ソロがフィーチャーされていてこの曲を色合い豊かな曲にしています。



国内盤【廃盤】帯無し、盤面傷無し

プラケース少しすれあり　6



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