この紅花布は、15年程前に、京都のお蔵が4棟ある旧家から譲り受けた布地です。
衣装蔵の中には、江戸期、明治初頭に女性が召された着物類が箪笥にお納めされていました。
長い年月　箪笥に眠っていたとは感じられない程、美しい保存状態を
目にして、「蔵」という建物の意義に深く感嘆したものです。
数点　気に入った着物、布をお譲り頂きました。

出品の紅花布は、サイズ　幅33cm、長さ約10m50cm
繋ぎ目はありません。一反物です。(木綿)
最も近い色味は画像1です。艶やかな美しい紅花色　中厚手、木綿
実際の色味より、やや明るめに写っている画像が多くありますが、
画像1、4、5をご参考になさって下さい。

この紅花布は未使用の反物の状態ですが、
長い年月(約　百数十年前　江戸期と推測)
専門家では無いので私感です。
紅花布は時折り見かけますが、多くは古い時代の女性用着物の裏地、半襦袢に使用された
布です。継ぎの無い紅花染布　一反物は大変貴重だと思います。

長期保管品の為に下記の難点があります。

1、極小の薄く黒ずんだ点状のシミ(数ミリ単位から数センチ)
2、ピンホール(約1mm)の穴　数箇所
3、薄いオレンジ色に褪色(約5mmの高さで身幅一杯)

画像7 、(8)巻き始め(紙芯)から約160cmの所に、微かに褪色(薄いオレンジ系)高さ　約5mm
画像9 微かに横糸が抜けて空いている部分(1箇所のみ)
画像10 、11 ピンホール穴
画像12、13 微かに黒ずんだシミ
画像14 画像7と同様の褪色とシミ
画像15 線状のスレとピンホール穴
画像16 縦　約2.5cmの線状破れ
画像17 画像と同様の褪色　高さ約3cmから1cm

全て解いて検品、目視した難点です。
反物全体には、ピンホール穴及び画像12、13の様なシミは他に数箇所あります。

時代の経緯を御理解下さる様にお願い致します。

購入した当時は約10数センチ程の巾で畳んだ状態でしたが、紙芯で巻き　保管していました。

#紅花染
#紅花古布
#木綿古布
#紅花布