日本陸軍の38式歩兵銃用のゴム製弾薬盒一組とゴム製剣差し、帯革の4点セットです。
日本陸軍では、早い時期から皮革の代用としてゴム製品が多用されており、本製品も皮革に代わりゴムで制作されております。
南方戦線では、手入れのしやすい防水性のあるゴム製仕様の製品が兵士に好まれたと言う記述を目にした覚えが有ります。
仕様は革製前盒に準じた造りですが、本体は麻布ゴム引きで蓋部の止めに4ケの真鍮製カシメが使われております。
蓋止めのベルトは革製です。
蓋裏に
造兵廠マーク、不明マーク
昭1？　東又は京
の文字が辛うじて認められます。
剣差し本体は弾薬盒と同様の麻布ゴム引き製で剣止めベルト部分は革製です。
80年近く前の商品でゴム製品でもあり、経年による劣化、硬化、変色等が見られますが
実物のゴム製弾薬盒は数も少なく、比較的状態の保たれた資料的価値の有る品物と思われます。
帯革は革製で使用感のある品物です。
調整穴は12穴
絞り革は代用品に交換されております。
以上の説明をご理解頂きまして、本品物の価値を認めて頂ける方のご購入んをお待ち致します。