本書は、業務効率化のためのRPAツール「UiPath」を使い、定型的な作業を自動化する方法を解説しています。UiPathは国内で1,000社以上に導入されており、情報収集、レポート作成、データ転記、システム登録、Excel操作などを自動化できます。初心者でも理解できるように、豊富な図を用いて解説されており、実務で活用できる技術を学べます。

RPA（ロボティック・プロセス・オートメーション）は、業務を効率化するために使われる技術で、本書ではUiPathを使用してワークフロー構築を学ぶことを目的としています。多くのRPA関連書籍がツールの使い方に焦点を当てていますが、本書では「なぜその設定を選ぶのか」「設定しないとどうなるか」も詳しく説明しており、基礎から応用へと繋がる知識を身につけられます。また、つまずきやすいポイントを題材にした演習問題が多数掲載されており、実際にうまくいかないケースを体験しながら、その解決方法を学ぶことができます。後半では、業務で即活用できる安定性や保守性向上のテクニックも紹介されています。

目次は、「UiPathの基礎を学ぼう」「UiPathの画面操作・Excel操作を理解しよう」「ワークフローの安定化、保守性向上を身につけよう」という構成で、各章ではツールの操作方法やワークフローを安定化させるための技術が解説されています。特に、セレクターのチューニングやエラー制御の使い方など、業務の中で役立つ知識が豊富に詰まっています。

著者の吉田将明氏は、株式会社クレスコに入社後、.NETを活用したアプリケーション開発やモバイルアプリ開発を経験。2017年からはRPAの導入コンサルティングやマネージメントを担当し、RPA技術者育成やセミナー講師としても活動しています。数多くの企業にRPAを導入した実績を持ち、その経験を基にRPAの普及活動を行っています。

本書は、RPA初心者が業務の自動化を学び、実際に活用するための技術を身につけるための手引きとなる一冊です。