「江戸前の男 春風亭柳朝一代記」
吉川潮
定価: ￥ 743

四天王の1人、春風亭柳朝。
春風亭一朝、春風亭小朝の師匠である。
柳朝の一代記である本書は、柳朝の落語家としての生涯のみならず、戦後の日本の落語の諸名人の話、落語の寄席からラジオ、テレビへの進出。落語協会の分裂や当時の社会情勢などを描いた、柳朝の落語を中心とした昭和、平成を見事に描いている。
　各章のタイトルは落語の演目名がついている。

最初の入門にしくじって、出戻りから、春風亭柳朝の落語家人生ははじまった。気っ風うが良くて喧嘩っ早い、そのうえ野暮が大嫌い。おまけに酒と博奕には目がなくて、女も好きの道楽三昧。しかし、落語のセンスは抜群で、やがて、立川談志・三遊亭円楽・古今亭志ん朝に並ぶ四天王の一角を担うようになったのだった……。粋を貫きとおした、これぞ江戸っ子芸人の破天荒な生涯を描く。

#吉川潮 #本 #日本文学／小説・物語