リスト

①ピアノ協奏曲 第1番 変ホ長調 S.124

②ピアノ協奏曲 第2番 イ長調 S.125

ショパン

③ピアノ協奏曲第1番ホ短調op.11



サンソン・フランソワ（Ｐ）

指揮:コンスタンティン・シルヴェストリ ①②

フィルハーモニア管弦楽団 ①②

指揮:ジョルジュ・ツィピーヌ ③

パリ音楽院管弦楽団 ③

【録音】

1960年6月13＆14日 ①② ステレオ

1954年5月28日＆6月1日 ③ モノラル



フランソワの名演中の名演です。リストのピアノ協奏曲には、アルゲリッチ盤、リヒテル 盤、ツィマーマン盤など名盤が多くありますが、フランソワ盤ほどリストのピアノ協奏曲を面白く聴かせてくれる演奏はありません。すこぶる個性的であり、無限のイマジネーションと異常なまでの鋭敏な感性を併せもち、そこから生じる強烈なアピールによって、フランソワ・ファンから熱狂的な支持を得ている演奏です。ショパンのピアノ協奏曲は、もちろんステレオ録音盤を第一に選択すべきですが、この第1番に関しては、モノラル録音ながら、演奏自体の素晴らしさから、捨てがたい魅力を発し続けています。2017年の名曲名盤500では、①は第4位、②は第2位に選定されています。



古今東西のリスト弾きがどうなのかは分らないが、前からリストって言うのはこう轢くもんだと思っている。楽譜通りに弾くもんじゃない。ホロビッツでさえリストの演奏は物足りない。ホロビッツはうますぎるのだ。ホロビッツ特有のメランコリーはどうにもリストは合わない。リストはもっとからっと弾くもんである。フランソワの演奏には花がある。そしてまた、成層圏まで舞い上がる雲雀である。フランソワのリストを聴いたら、もう他のピアニストのリストはつまらなくて聞いていられない。30数年前LP時代からのフランソワのリストの熱狂的崇拝者であり、いまだにフランソワ以上のリスト弾きは知らない。



フランソワの名演中の名演。それにしてもリストの協奏曲がこれほどに面白いものだったとは。あらためてソリストに脱帽。特に第２番が聴きもの。貴重な演奏である。



国内盤【廃盤】【希少盤】帯付き
盤面傷無し 26



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