映画パンフレット

『カオス・シチリア物語』タヴィアーニ兄弟監督



※きれいな状態です。



監督：パオロ＆ヴィットリオ・ダヴィアーニ

原作：ルイジ・ビランデッロ『一年間の物語』

脚本：パオロ＆ヴィットリオ・ダヴィアーニ

脚本協力：トニーノ・グエッラ

1984年　ヴェネチア国際映画祭特別招待作品　

　　　　国際映画批評家大賞受賞



1985年8月10日発行

シネ・ヴィヴァン六本木







パンフレット巻頭

淀川長治と蓮實重彦の対談が豪華です。



池内紀、佐藤忠男が文章を寄せており、

ダヴィアーニ兄弟のフィルモグラフィー、

採録シナリオ、

ヴェネチア映画祭での記者会見等

充実した内容になっています。





映画『カオス・シチリア物語』

1984年公開



＜オムニバス形式＞

プロローグ：ミッツァロのカラス　

第１話：もう一人の息子　

第２話：月の病い

第３話：甕　

第４話：レクイエム

エピローグ：母との対話　



映像監督ジュゼッペ・ランチによる

空撮や自然風景が印象的で、

シチリアの極限的な風景を堪能できます。



５，６名の少年少女が

海岸の白い砂山から

眼下の真っ青な海、波打ち際へ向かって

駆け下りてゆくシーンの

映像美には、めまいを覚えました。



全5つのエピソードから振り返っており、

各話が独立しているため、観やすい

構成になっています。

各エピソードは、カラスが案内役のように

羽ばたきながらつきないでいきます。



原作の短編をアレンジし、

映画オリジナルの描写も加えられています。



『カオス・シチリア物語』は、

タヴィアーニ兄弟の卓越した映像表現と、

ノーベル文学賞作家、ピランデッロの

原作が見事に融合した作品として

評価されており、

シチリアの風土と人々の生活を深く掘り

下げた、圧倒的な映像美を持つ映画作品です。







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