ブルガリアスパヒエボ鉱床産のシトリンファントムかです。
ブルガリアには魅力的な鉱物が産出しています。特にアメジストは独特の形状や色彩で人気も有ります。このシトリンファントムアメジストは最近産出した物で、少量しか取れていない様です。
アメジストとシトリンの組み合わせは、ブラジルやボリビアでアメトリンとして産出しています。これはブラジル式双晶で、シトリンとアメジストが貫入双晶をなしています。スライスすると、アメジストとシトリンが交互に三角形をなしています。
このシトリンファントムアメジストは双晶ではなく、アメジストの上にシトリンが成長しているものです。
アメジストは加熱すると黄色に変化する事が知られています。シトリンドーム等はアメジストドームを加熱して作られる物があります。ルース等のシトリンはほぼ加熱処理がされています。天然シトリンが少ない理由です。
その様な事ん踏まえて考えると、このポイントはアメジストが成長した後に熱が加わってシトリンが成長したと単純に思ってしまいます。しかしその時にはアメジストも加熱されるので、矛盾が生じてしまいます。微量成分の変化とも考えられますが、自然物の創造には敵いません。
大変珍しく希少なポイントです。
Spahievo, Chala mine, Haskovo Region, Rhodope Mountains, South East Bulgaria,

32.6×9.4×8..mm 3.65g

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