モーツァルト

①クラリネット協奏曲 イ長調 K.622

②クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581



ジャック・ブライマー(cl)

指揮：サー・コリン・デイヴィス

ロンドン交響楽団①

アレグリ弦楽四重奏団②

録音：1964年5月①、1969年12月②



ジャック・ブライマーと、彼が首席クラリネット奏者を務めていたロンドン交響楽団との録音は、スッキリした速めのテンポが魅力的な演奏で、他の追随を許さない。タイムズ紙は、ジャック・ブライマーを「現代、そしておそらく今世紀を代表するクラリネット奏者である」と評しています。



モーツァルトのクラリネット協奏曲およびクラリネット五重奏曲は、クラシック・ファン必聴の超名曲ですが、ウィーン系のウラッハやプリンツ、ベルリン系のライスターなど数多の名盤がありますが、このイギリスを代表するクラリネット奏者ブライマーの名演も見過ごす訳にはいきません。ブライマーの協奏曲録音は、下記の3種があります。

①ビーチャム指揮ロイヤル・フィル(58～59)EMI

②コリン・デイヴィス指揮ロンドン交響楽団(64)Ph

③マリナー指揮アカデミー室内管(71)Ph

この3種それぞれに魅力がありますが、録音も含めた総合点では、②の本盤をまずオススメしたいです。



クラリネットの音ってこんなに優しく美しかったのか！ブライマーの明快な音色とテクニックは最高。コリン・デイヴィス指揮のロンドン響も素晴らしい。それに録音。1964年とは思えないほどの繊細さ。モーツァルトが躍動しています。



クラリネット協奏曲K.622、クラリネット五重奏曲K.581、「ケーゲルシュタット・トリオ」（ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲変ホ長調 K.498）、歌劇《皇帝ティートの慈悲》K.621の2つのアリアの助奏部など、モーツァルトのクラリネットのための素晴らしい楽曲はすべてウィーンで最も才能のあるクラリネット奏者であるアントン・シュタードラーのために作曲された。クラリネット協奏曲は、今日でもクラリネット奏者の王冠を飾る宝石であり続けています。



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