◼️民王シリーズの2冊です。
　もうすぐ「民王R」のドラマが始まるので読んでみようと手に取った。難しい政治ものかと思いきや。かなりのドタバタ劇でとてもおもしろかった。

◼️①民王（文庫本）
作家: 池井戸潤
定価: 税込704円
出版: 角川文庫

　総理とドラ息子の精神が入れ替わるという、池井戸潤にしてはSFな導入。漢字の読めない総理大臣、就職面接官を論破してしまう大学生の誕生である。事態はテロと断定。大学生の政治運営と親父の大学生活、入れ替わった親子二人が、メディアや社会に取り繕いながら話は展開。内容は分かりやすく、純粋に政治を見返すことでしがらみに囚われた現代政治を風刺するような形の話です。
　池井戸作品の振り幅の広さに驚く。それでも最後はキレイにまとめるから流石だなぁ。

◼️②民王: シベリアの陰謀（単行本）
作家: 池井戸潤
定価: 税込1760円
出版: 角川書店

　民王の続編で、総理大臣とそのバカ息子が入れかわった話の第二弾。　　
　今回はなぞのウイルスが急に広まり総理は対策に追われるが世間からも仲間の政治家からも支持されずに退陣を求められてしまう。絶体絶命のピンチを乗りこえられるのか、という話。ウィルスとの闘いです。こちらのウィルスは人為的で、やっぱりウィルスより人間が怖いってことです。

◼️本の状態は、目立った傷や汚れはありませんが、中古本であることをご理解いただきご購入をお願いします。