画像3枚目の北海道地図に掲載された国鉄ローカル線とその駅名を眺めて、刺さる人には大変おすすめな一冊。

ひっそりと発刊され、廃線ブームも来る前にひっそりと終売となった、北海道廃線の駅跡にスポットを当てて記録した幻の自費出版写真集。



本書には、鉄道車両は登場しません。道路と草木、あぜ道、倉庫、原野、廃墟などがメインです。また、表紙カバーは半透明のトレーシングペーパーで保護していますので、TOP画像は保護ペーパーを取った時のイメージとなります。



かつて国鉄時代に廃止され、数十年が経過し過疎の町になったところ、そのまま公民館等として二次使用された駅舎、畑に戻り跡形もなくなった仮乗降場などの現在の姿を、現地を訪れ記録し、一冊の作品集に仕立て上げたもの。この時代にあえて白黒写真なのは、ノスタルジックさを演出させるための著者のコダワリかと思われます。



発刊当時は、このような写真集を出しても注目されませんでしたが、現在ではと現在の駅跡を訪問紹介するYouTube動画が大人気。



20年以上前の撮影ですので、今より痕跡がくっきりと残り、人も住んでいた過去の廃線駅舎周辺の様子を知ることができます。Googleストリートビューでも残っていない昔の駅跡の風景をノスタルジックに回想してみませんか。



2006年 柏艪社 自費出版本 亀畑清隆著 21cm×21cm 161ページ オール白黒写真構成



表紙カバーの外側分左上角から裏表紙にかけてほころび、小口側の角縦方向にスレがみられますが、表紙カバー全体を薄いトレーシングペーパーでカバーしガードしてあるため、閲覧には全く影響のない状態です。また、サイドにページめくりの汚れはありますが、内部写真は大変丁寧に扱われており、新品に近いコンディションのままです。



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