全長26.5センチ
245g
こちらは長勝さんの持ち手(ロストワックス製法)を使用して長勝さん風に刃の形状を再現した物になります。

経緯について
親交の深かった東鋏職人が長勝(岡本勝広)さんが廃業してすぐ亡くなる前後に材料や道具などを引き継いだ中に無塗の持ち手と製作途中の文次郎がありました。
文次郎は菊季さんのブランド名で上位に当たる青紙1号のみに与えられ刻印です。
このことを職人が菊季さんに問い合わせた所、引き継いで残った持ち手の分だけ文次郎を作って欲しい。ということで製作しました。
ロストワックス製法は通常のマリアブル製法より繊細な形状を可能にしますが値段も3倍〜4倍ほどしたため、コスト的に長太郎や長勝のようにハイブランドしか使われていません。(ロストワックス最低発注数は200個　マリアブルの最低発注数量は1000個)

長勝さん、引き継いだ職人　合わせて20〜30くらいしか作られていない貴重品です。
証明するものが無いのですが、菊季さんに問い合わせたら思い出して頂けるかもしれません。
職人が思い出として1本のみ残していた鋏でしたが、製造は廃業してるので今後残しても仕方ないから好きな方がいれば是非。という出品経緯になります。

気になる点
写真7 に擦り傷 角度によります
写真15 ヒビ割れ　使用には問題なし
分かりにくいですが持ち手は手塗りで焼き入れ塗装になるので塗りムラが見受けられます。
刻印周りも角度によって擦り傷があるので見えやすい角度で撮影しました。

市場を見る限り文次郎を見た事がありませんので新品が今後出てくる事は厳しいと思います。
長太郎や長勝は通常白紙1号ですが青紙1号が欲しかった。という方には最適かと思います。

宜しくお願いします。