サイズ　径約25cm　高さ約2.5cm

オランダ、ペトルス・レグー社。
東洋風景図にじみ手(フローブルー)のお皿１客です。

ニュウがありますが、金彩の掠れや使用感もあまりなく、約150年前のものとしては、非常にきれいな状態です。

19世紀後半、マーストリヒトのペトルス・レグー社による銅版転写です。
裏側の陶印から、1860～1880年頃のものとわかります。
日本では幕末、明治維新のバタバタな時期に輸入された舶来品です。

「阿蘭陀焼　憧れのプリントウェア　海を渡ったヨーロッパ陶磁」にありましたので、画像をご確認ください。

この図録によると、このホンク"Honc"と呼ばれるパターンは、1855年に銅版が製作された図で、中央に描かれている人物は、座っているのが官吏、そして子供、日傘をさしているのが女性だそうです。
ヤシの木が前景に、後景には屋根の反った塔が見え、中国と東南アジアが混在したイメージであるが、ヨーロッパの人々にとっては、日本も中国も東南アジアも大きな違いがあるわけではなかった、とあります。

同じパターンのプラターが祇園の八坂神社内にある中村楼の伝世品としてあるとのことです。
また、金彩は珍しい例であるが、ヨーロッパに伝世している作例でも、一部に金彩を施すものがある、との記載があります。

径25cmと、大きめなサイズ。
金彩のあるものは、日本ではなかなか見つかりにくいものと思います。

ぜひ、目の付くところにお飾りいただけたらと思います。
美しいコバルトブルーをお楽しみください。




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