#202205

【内容紹介】

西条光彦は東大卒の元一流商社マン。だが、故あって、今はソープ嬢のスカウトマンをしている。ソープランドの殿堂を創設するため、全国からあらゆる名器女性を集めてくるのが光彦の使命なのだ。西に潮吹き母娘がいると聞けば仕度金を積んで勧誘し、東に家出娘あれば母親にあたりをつける。趣味と仕事を兼ねて走り回る光彦の名器ハンターぶりを描く長篇官能ロマン。

赤松光夫（1931年3月3日 -）は、日本の小説家。青春小説、推理小説、時代小説、官能小説などで知られる。徳島県で浄土真宗尊光寺の僧侶の四男として生まれる。京都大学文学部卒。国際謀略を題材にしたスパイ・ミステリー『虹の罠』を発表、常磐線三河島駅で発生した三河島事件から企業謀略を題材にした『衝突現場』、東海村原子力研究所の研究員失踪事件を発端にした『火の鎖』と、ミステリ・サスペンス小説のヒット作を放つ。

密教に関心を持ち、密教ミステリを次々に発表。のち多くの官能小説や、『蜜の追跡者』『尼僧殺人巡礼』などの官能ミステリ・サスペンスを執筆。1996年光文社歴史時代小説フェアで書き下ろした『女巡礼地獄忍び』以降のくノ一、尼僧もので知られる。ほかに太平洋戦記や、出身地が徳島に近い讃岐の志度浦である平賀源内を描いた『江戸の大山師』などの歴史小説、自身もその流れを汲む赤松一族のルーツを辿る『謀叛の一党 赤松一族の野望』、京大時代についての自伝的小説『遠い灯』があり、2001年以後沈黙していたが、2008年時代小説で復活した。『美千の性典』（「あの雲に歌おう」）などが映画化。1996年に光文社時代小説文庫の歴史時代小説フェアの一冊としてた第1作『女巡礼地獄忍び』が文庫書き下ろしされ、これは徳川幕府に制圧された雑賀党の残党に拾われた少女がくノ一として成長していく物語。続編の『尼僧お庭番』はその10年後に、尼僧となった主人公が徳川吉宗に仕え、ご落胤の謎を探る、天一坊事件を題材としている。続いてシリーズとして、『女刺客人』『白山 夜叉の肌』『暗闇大名』『大奥梟秘帖』。

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