1985年頃発売の、当時のARIA渾身のデジタル・ディレイです。

4〜1024msecのディレイタイムは、当時のデジタル・ディレイらしい、クリアでありながら音の輪郭が歪んでいるような独特の音がします。

特に発振させて段階的に音が崩れてゆく様は、この時期のデジタルディレイならではの味わいだと思います。



さらに特徴的なのは【HOLD】オフ／アンラッチ/ラッチの3モードが選択できて（踏んでいる間だけ、または踏む度に発信状態になるモード）、ちょっと特殊な音や演奏方法を作り出すことが出来ます。



【HOLD MODE】

OFF：通常のエフェクターと同様のモード。エフェクトがONの状態で踏むとOFFになりその際のエフェクト音も切れる。



UNLATCHED：常にエフェクトがON、その状態で踏んでいる間エフェクト音が減衰せず、ループし発信状態になる。



LATCHED：エフェクトがON／OFFになるがエフェクト音が発信状態、保たれたままOFFに切替わる。



ＨＯＬＤモードのループ状態と通常エフェクトの発振状態とではリピート音も違い、HOLDモードでのループではかなり綺麗に反復するのに対し、通常のFEEDBACKを上げ切った際に起こる反復音は反復するに連れて破壊的に崩れてゆく感じです。

どちらもかなり独特の音で、BOSS-DD3等とは違う、なんとも時代がかった音がします。今となってはかなり珍しいペダルだと思います。



動作良好。エフェクター裏のゴムが剥がしてあります。機能に問題ございません。