「楡家の人びと」
北 杜夫
新潮社
定価: -
1964年初版

自らの一族をモデルに時代と人間の運命を重ね合わせ、三島由紀夫に絶賛された大作。
毎日出版文化賞受賞作

溢れる楽天性と人当たりの良さで患者の信頼を集めるドクトル楡基一郎が、誇大妄想的な着想と明治生まれの破天荒な行動力をもって、一代で築いた楡脳病院。
その屋根の下で、ある者は優雅に、ある者は純朴に、ある者は夢見がちに、ある者は漠とした不安にとまどいながら、それぞれの生を紡いでゆく。
東京青山の大病院と、そこに集う個性豊かな一族の、にぎやかな年代記の幕が上がる。

この小説の出現によって、日本文学は真に市民的な作品をはじめて持ち、小説というものの正統性(オーソドクシー)を証明するのは、その市民性に他ならないことを学んだといえる。
―三島由紀夫

約60年前の出版物です。経年変化ありますが読むのは支障ありません。

#北杜夫 #北_杜夫 #本 #日本文学／小説・物語 #ドクトルまんぼう