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【人物紹介】

植村直己（1941年（昭和16年）2月12日- 1984年月13日）は、日本の登山家、冒険家。兵庫県出身。1970年に世界最高峰エベレストに日本人で初めて登頂した。同年、世界初の五大陸最高峰登頂者となる。1978年に犬ぞり単独行としては世界で初めて北極点に到達した。1984年、冬期のマッキンリー（現・デナリ）に世界で初めて単独登頂したが、下山中に消息不明となった。 1984年、国民栄誉賞を受賞した。1960年4月、明治大学農学部農産製造学科に入学、山岳部に入部した。それまで登山の経験も知識もなかったので、5月、新人歓迎合宿の日本アルプスの白馬岳の山行で、疲労から一番先に動けなくなり、著しい屈辱を感じた。その後、独自にトレーニングを重ね、登山に没頭し、年120～130日間山行した。また、ガストン・レビュファ/著『星と嵐』（近藤等/訳）や、同じ兵庫県出身の加藤文太郎/著『単独行』を読み、感銘を受けた。大学3年の冬、黒四ダムを出発し、黒部峡谷の阿曽原峠 - 北仙人尾根 - 剱岳北側の池ノ平 - 剣沢 - 真砂尾根 - 真砂岳 - 地獄谷 - 弥陀ケ原 - 千寿ケ原に達するという5日間の単独山行をした。大学4年のとき、サブリーダーとなった。山岳部の同期であり、親友の小林正尚から、アラスカ旅行でマッキンリー（現・デナリ）の氷河を歩いてきたとの話を聞き、海外の山に憧憬を募らせるようになった。なお、学費は長兄の植村修が仕送りしていた。帰国後、地下鉄工事の仕事をした。この頃の“夢”は、アコンカグアの冬期単独登頂と、筏下りをしたアマゾン川をモーター付きのゴムボートで河口から源流へ遡上することだった。

1969年、日本山岳会が創立65周年事業として、世界最高峰のエベレスト登山隊の派遣を決定し、同年4月、明治大学山岳部の先輩である大塚博美に誘われ、これに参加することにした。第1次偵察隊（隊長・藤田佳宏 以下、植村を含めて4人）に参加し、同年4月23日に日本を発ち、同年5月、標高6,300mの南壁基部まで試登し、6月21日、帰国した。続いて、第2次偵察にも参加

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