ブラームス

①ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 op.78「雨の歌」

②ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 op.100

③ヴァイオリン・ソナタ第3番二短調 op.108



アルテュール・グリュミオー（ヴァイオリン）

ジェルジ・シェベック（ピアノ）

録音：1976年2月①、1975年9月②③

　　　アムステルダム ステレオ（セッション）



古今のヴァイオリン・ソナタの最高峰（ベートーヴェンのクロイツェル・ソナタとフランクのソナタは別格？）といわれているブラームスのソナタ集。ハンガリー生まれのピアニスト、シェベックとの緊密なアンサンブルの中で、グリュミオーのヴァイオリンは格調高く洗練された美音を極め、曲の陰影を見事に表現した、彫が深くきめの細かい名演を聴かせてくれます。詩がありファンタジーある名演です。



ビロードのように美しく洗練の極致といえるヴァイオリニスト、アルテュール・グリュミオー。彼のヴァイオリンから紡ぎだされる美音には感動せずにはいられません。



ブラームスは、想いを寄せていた歌手ヘルミーネ・シュピースを、ユングフラウへ登る登山鉄道が通っている街インターラーケンのトゥーン湖畔の街に招待し、その感動を共有したいと考えていました。その想いからか同時期に多くの歌曲を書き、内容も非常に愛に満ち溢れたものになっていました。そうして彼は第二作目であるヴァイオリンソナタ第2番 作品100を書き上げます。彼はこのソナタの中に歌曲の旋律を2つ引用しています。「すぐに来て」作品97-5と、「メロディーがそっと心に触れるようにして」作品105-1です。前者は第一楽章の第一主題に用いられており歌詞の内容は、”一人で美しい景色を見つつ、片想いの相手とこの感動を共有したいと想いを馳せる”というものです。後者は同楽章の第二主題で使われ、”メロディーのように捉えづらいものを言葉で表現しようとするとすぐに色褪せてしまうが、それが詩であれば、韻律の中に香りを感じることができる” という内容です。



国内盤【廃盤】帯付き(少し色褪せ)

盤面微すれありますが再生問題無し　



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