ワーグナー:管弦楽曲集　2枚組

disc 1

①歌劇『タンホイザー』序曲

②歌劇『ローエングリン』第1幕前奏曲

③楽劇『ワルキューレ』～『ワルキューレの騎行』

楽劇『神々のたそがれ』

④『夜明とジークフリートのラインへの旅』

⑤『ジークフリートの葬送行進曲』

⑥『ブリュンヒルデの自己犠牲』

　キルステン・フラグスタート(S)

disc 2

⑦歌劇『さまよえるオランダ人』序曲

楽劇『トリスタンとイゾルデ』

⑧第1幕への前奏曲

⑨愛の死

楽劇『ニュルンベルクのマイスタージンガー』

⑩第1幕前奏曲

⑪第3幕前奏曲

⑫徒弟たちの踊り

舞台神聖祝典激『パルジファル』

⑬第1幕への前奏曲

⑭聖金曜日の音楽



指揮：ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団⑧⑨⑬⑭

録音：1938～54年



フルトヴェングラーのワーグナーは、その官能性、人間のドラマの表現において比類のないもので、まさに他の指揮者の遠く及ばぬ境地に達している。中でも「ジークフリートのラインへの旅」は大好きな曲なので、フルトヴェングラーのこの演奏は愛聴盤である。『ローエングリン』の前奏曲の弦の音や『葬送行進曲』のコントラバスのズシンとティンパニの音も実に生々しい。『ブリュンヒルデの自己犠牲』も最高の聴き物である。最高のワーグナー歌手のフラグスタートの声が凄い迫力で、あっという間に聴き終えてしまう。「フルトヴェングラーのワーグナー」入門には、ぴったりの2枚組です。



一番の聴きどころは、「トリスタン」前奏曲と愛の死、「パルジファル」前奏曲と聖金曜日の音楽。壮年時代のフルトヴェングラーとベルリン・フィルの黄金時代の最上の記録である。トリスタンでは、オケをドライブさせながら感情のほとばしりを見事に表現しており、戦後のフィルハーモニア管弦楽団との全曲盤といえどもこれには及ばない。



音楽評論家:吉田秀和氏

「テンポの緩急やダイナミックの増減の仕方などに、驚くべき自由があり、しかも全体を見事につなげるという点で、驚くべき独創性が見られた。彼が不滅の名演を残したのは、対象になった音楽の構造と彼の音楽の特性とが、ほかのやり方では達成されない素晴らしい調和に達したからだ。」(中略あり)



国内盤、帯無し、盤面傷無し　11



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