希少な板絵です。
横80mm 縦70mm

芹沢銈介さんの干支である「未 歳 男」
神社等の賽銭箱の前「御 宝 前」とあります。

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「画家になりたい」と考えていた幼い頃の夢を諦めきれず、結婚当初、朝食後は自転車で出かけて写生ばかりしていたという日々。長男の芹沢長介が幼かった頃の父の記憶も、「一九二〇年には二階の部屋のひとつをコルク張りのアトリエに改装して、昼間はそこで絵を描いていた」姿だった。
旅に出る時にはいつも鉛筆とスケッチブックやノート持参、自宅にいる間も絶えず手を動かして身の回りのものをスケッチする生活は終生変わることはなかった。手元にある広告用紙やメモ用紙でも余白があればどんな紙でもよかった。そのような日々があったから、型絵染作品と並んで注目され高い評価を得ている自由闊達な肉筆画が生まれたのである。

バランス感覚を要求されるガラス絵や、芹沢作品を愛する人々に送る感謝のしるしに即興で描いた板絵は「芹沢の余技」と呼ばれることがある。確かに型絵染とは異質のものだが、余技の域をはるかに超え、芹沢銈介の幅広い創造を支える重要な一角を占めている。
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「せ」「銈」というサインは有りません。

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