●製作年:1775-76年

●素材:ソフトペースト

●フォーム:リトロン(1番目のサイズ)

●サイズ

【カップ】

W:6.5cm

H:8cm

【ソーサー】

W:15.5cm

H:4cm



●装飾

【カップ】

花絵:Edm-Franois Bouillat

（1758-1810年まで花絵付師として在籍）

【ソーサー】

花絵:Louis-Thomas Bauquerre

（1772-1795年まで花絵付師として在籍）

金彩:Pierre-Thodore BUTEUX

（1765-1780年まで花絵付師として在籍）

（1773-1780年まで金彩師として在籍）



リトロンサイズでも大きなタイプで見かけることも非常に少ない逸品。持ち手の造形も見事。大体3番目のサイズが中心に多く存在しており手間のかかる装飾がありますが、そもそも1番目は見かけることすらほとんどないと思います。



特にカップの装飾は必見です。18世紀当時のセーブルで最も偉大な絵付師の一人と言われるブイヤの描画。3面に渡って描かれていますが、柔らかい表情と繊細なタッチは如何にもブイヤそのものの花絵です。結婚した妻と子供2人もセーブルで働きますがこの作品を手掛けている段階で既に最も高給取り（入社した年の5倍の給与）の1人でした…彼はこの6年後にはルイ16世へ納品したセクレタールの陶板画を手掛けることになります。



口元に一部金彩スレが見られますが、それ以外は大きなダメージの無い良いコンディションです。シンプルなシリーズである金彩花絵シリーズでもひと際存在感のある作品になります。原点に立ち帰るフォームと描画を

手に取ってじっくりご覧になってください。