"最後の正しい 軽便鉄道" だった石川県の尾小屋鉄道。

まだ廃止の話は出ておらず、当時テレビドラマ キーハンターでも尾小屋鉄道全面協力のもと、話中のアクション撮影が行われ知名度が高まった頃にSL No.5の特別運転が行われました。そのバズり中だったさなかにグラフと表紙を飾った昭和46年1月号の鉄道ファン誌。



目玉記事は、なんといっても、函館本線山線の倶知安や小沢、比羅夫などの山線区間を３重連で激走していたスワローエンゼルC62 2蒸気機関車の最後の全検の様子を約20ページにもわたって追跡した写真グラフ記事。



また、現役王国だった北海道のSLの特集。廃線が濃厚な函館本線山線区間、黒松内、上目名、銀山、倶知安での雪中奮闘シーンや、「雪の卍」では万字線を蒸気機関車が旧型客車列車を牽引し、万字駅構内の転車台で方向転換しているC11の姿が収められた貴重なグラフを収載。



尾小屋鉄道同様、当時まだ現役だった羽後交通横荘線のレポートや、山形交通三山線の廃止ルポも掲載。



私鉄車両現況では、近畿日本鉄道の当時の花形車両や戦前製旧型車両の形式紹介、阪神電車65年の歴史と車両など、関西私鉄マニアに喜ばれる特集がうれしいもの。



とりわけ阪神電鉄の旧型電車851-861-881-831-801編成の詳細形式図（巻末じゃばら折り込み）は模型鉄の方の中でも自作モデル製作派の方には助け船的資料となっています。



54年前の出版物です。背表紙と角に若干スレ汚れあります。画像ご確認ください。アンダーラインやひどい汚れはありません。



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